ティーツリーファームズでは10mlのボトルが『お試しサイズ』である理由

ティーツリーファームズでは10mlボトルを『お試しサイズ』と位置付けて、一部の商品に設定させていただいています。
他社様であれば、このサイズこそが主力商品であることが多いのですが、当社ではこのサイズを『お試しサイズ』とさせていただいている理由を少し長くなりますが、ご説明させていただきます。

オイルの内容量と生産コストの関係

オイルの内容量が半分になれば、オイル分の生産コストは半分になる・・・ボトルの中身に限ってはこれは正しい認識です。
しかし一方で容器となるガラスボトル。実は100mlボトルも50mlボトルも、そして25mlボトルや10mlボトルについても、それぞれのサイズを多量に仕入れているメーカーには、サイズ毎にその単価には大きな差がありません。むしろ100mlボトルなどと比較して汎用性が低く生産量の限られる25mlボトルの方が割高なくらい。そしてボトルキャップについては各サイズ共通ですのでボトル容量が違っても価格差はありませんね。

そして次に商品の時間生産コスト。ボトリングにかかる時間コストは100mlも25mlも、そして10mlもほとんど変わりません。ラベルなどパッケージングにかかる時間もほぼ同等。つまり大きなボトルも小さなボトルも、ほぼ同じだけの時間生産コストがかかります。
これらを積み上げていくと、結果、容量100mlあたりの時間生産コストは100mlボトルの1本分に対して50mlボトルなら2本分で2倍、25mlボトルなら4本分で4倍も割高になってしまうのです。10mlなら10倍に・・・

逆算して考えるなら、より大きな容量を採用することで、よりお手軽な商品価格を実現することができるのです。

大容量ボトルを基軸とした価格設定

お試しサイズ(10ml)とその他の大きなサイズの商品では、その販売価格に10mlあたりの単価に大きな差があることにお気づきのお客様も多いかと思います。この理由ですが、より単純にご説明しますと当社では大きな容量の商品を基軸として生産コスト管理を最適化しているからになります。

大きなサイズで生産することで生まれるメリットは生産コストだけではありません。例えば100mlボトルの3本セットをご購入いただいたなら、10mlボトル換算にして30本分。こんな出荷を毎日多数させていただいていますので、当社と農園さんとの取引量も大きくなり、ここで生産者取引価格や取引条件などで様々なメリットが生まれます。
具体例を挙げるなら2017年や2020年に自然災害によるティーツリーオイルの不足が発生した時も、普段よりご協力いただいている農園さんから当社に優先してオイルを供給していただきました。さらに取引量が多ければロットの回転も早いので切り替えロスも減り、お客様にはよりフレッシュな商品を安価に安定・継続してお届けすることができます。

このような理由により、ティーツリーファームズでは50ml、100mlといった大きなボトルの生産を優先し、これらの商品へのご注文において、お客様にもっともメリットのある価格設定をさせていただいています。

お試しサイズ商品とは? その品質は?

ティーツリーファームズは農園さんとの取引量を背景として品質と鮮度には自信があるとはいえ、最初から大きな量でのご購入に躊躇されるお客様や、特にその成分と香りがあまり知られていない希少種のエッセンシャルオイルのご購入になどでは、「まず少し試してみたい」といったご要望にお応えできる十分な体制が整っていませんでした。
そこで、この『お試しサイズ』の設定がこのことに対する当社のお客様への一つのご提案になります。

当社では大きな容量での生産を基軸にコスト積み上げ方式による原価計算による価格設定しているため、10mlのお試しサイズにおいては、もしかしますと他社様と比べて十分な割安感をお感じいただけないかもしれません。一方で、お試しいただき、商品にご満足いただけた場合には、今後大きなサイズをご利用いただくことで価格面での大きなメリットをご享受いただけることでしょう。
もしくは、お客様によっては、この『お試しサイズ』の商品こそがフェアな価格でロスのない適切な量であるかもしれません。

当社では大容量の商品を基軸にして生産計画と価格設定をさせていただいているものの、同時に『お試しサイズ』の商品であっても、その容量から単なるサンプル品のような範囲にとどまることなく、実際に幅広くご利用・ご活用いただくことになる商品であることも理解しています。
このことから『お試しサイズ』の商品においても、大きな容量の主力商品と同様、徹底した品質管理の下で生産をさせていただいておりますので、どうぞ安心してご利用ください。